ブルーベル村 †
天体鑑賞 †
ルドガー
「今日は天体観賞じゃ。星のきらめきをみんなでゆっくり楽しもう。何か願い事がある者は星に祈ってみるのも良いかもしれんぞい。」
- 掛け合いその1
カミル
「こうして、みんなで星を見る村って、けっこうめずらしいよね。」
リア
「あら、そうなの?わたし、普通だと思ってたわ。」
カミル
「都会は星を見る習慣はあまり、ないようだよ。ここみたいに、はっきり星も見れないし。」
アイリン
「え~、そうなんですかぁ?なんだか、悲しいです~。」
ジェシカ
「そうだねぇ。都会って便利だけど、心のよゆうってのが、ない気がするね。」
アイリン
「こんなにきれいなのに~。わたし~、ここに住んでいて、良かったです~。」
ジェシカ
「本当に、そうだね。あと、この村は都会にはない、住人同士のキズナがあるからね。住んでいて、こんなに落ち着くところはないよ。」
アイリン
「あ、そろそろ、始まりますよ~。ここで見られる幸せを感じながら見ましょう~。」
ラズベリー
「きれいな星空!なんや大きな鳥がつばさを広げてるみたいや!」
グラニー
「たしかにそんな感じだな。特にあの左上の星が明るくてきれいだな。」
- 掛け合いその2
ラズベリー
「願い事かぁ…。」
リア
「なあに?ラズベリー。しんみりしちゃって。どうしたの?」
ラズベリー
「願い事って聞いてな。昔のこと、思い出したんや。」
リア
「昔のこと?」
ラズベリー
「うん、そうや。うち、この村来た時、なかなか、なじめへんかったやん?それで、夜とかに、お願いしてたんや。友達ができますようにって。それで、ある日、リアが話しかけてくれて…、願いがかなったんよ。」
リア
「ちょ…ちょっと、やめてよ。急に。」
ラズベリー
「だから、真剣に願うとお願いがかなうんやなあって、その時、思ったんよ。」
アーシュ
「素敵な話だなぁ。オレもお願いしようかなあ。な、カミル。」
カミル
「そうだね。願ってみようか。」
ラズベリー
「ほら、リアも。何か願わんと損やで。願うのはタダやしな。」
リア
「もう、ラズベリーったら…。じゃ、せっかくだし…。」
ラズベリー
「そうそう。一緒に願おう。あ、そろそろ、始まるみたいやで…。」
アーシュ
「きれいな星空だな。あれ?気のせいかな?なんとなく左下の辺りがさそりのしっぽに見えたよ!」
ジェシカ
「あたしにはなんだかヘビみたいに見えるよ。」
- 掛け合いその3
グラニー
「願い事かぁ。何の願い事をするかな。」
ジェシカ
「その立派なお腹を引っ込ませてもらったら、どうだい?」
グラニー
「ハッハッハッハッハ。そりゃあ、いいや。そういうジェシカは、どんな願い事をするんだ?」
ジェシカ
「あたしかい?そうだねぇー。動物たちの健康を願おうかね。商売にもつながるしね。」
グラニー
「おお、そうだな。オレもウマの健康を願っておこうかな。アイリンは、どんな願いをするんだ?」
アイリン
「え~、わたしですか~?ん~~~、そうですねぇ、素敵なだんなさんかなぁ。」
グラニー
「そりゃあいい。きっと素敵なだんなさんが現れますよ。」
アイリン
「エヘヘ~、そうですかねぇ~。よ~し、お願いしよう~。」
ローズ
「ホッホッホ。若い人はいいよねぇ。願い事が多くて。さぁ、始まるみたいよ。」
カミル
「星のかがやきが美しいな。右側の星の並びが、ボクにはゆみやに見える。」
ローズ
「なるほどねぇ。言われてみれば、そんなふうにも見えますわね。」
ルドガー
「もうそろそろ良い時間じゃな。明日も仕事があるからの。そろそろ帰るとするのじゃ。」